山 行 報 告 | |
2015/10/ 23 頚城山塊・海谷三山 | メンバ:新村、早山、加藤 記録:早山 |
【コースタイム】
(10月23日)
海谷三峡パーク→三峡峠→頚城駒ヶ岳→鬼ヶ面山南峰→海谷高地分岐→鋸岳往復→分 岐→海谷高地(732高地)→三峡パーク
【記 録】
(10月23日)
去年、雨飾山を登っていた頃、『雨飾山と海谷山塊』という本に出会った。雨飾山の北 面には日本海まで連なる山脈に挟まれた海谷渓谷があることを知った。
それから、この 山域を訪れたく今回、海谷三山縦走を計画した。 深夜0時横浜市内を出発、片道約320km、松本そして白馬を抜け糸魚川根知谷へ向け車を 走らせる。
5時到着。まだ暗いため仮眠。 6時半三峡パークを出発。 林道を経て素敵なロッジ駒ヶ岳を通過、涸れ沢を渡り登山道に入る。登山道は整備が入 っていないとの噂もあったが、不安定ながらハシゴや縄ハシゴ、トラロープが連続し、 粘土質の土と落ち葉に足を取られながら進む。
頚城駒ヶ岳直下のブナ林の中になめこを発見!今晩のおいしい夕飯になっただろうか。 駒ヶ岳から鬼ヶ面山の間の垂直の岩場のバンドをトラバースする部分が核心部だろうか 。
鬼ヶ面山まで小さなアップダウンを繰り返す。鬼ヶ面山には北峰と南峰があるが、高 い北峰は海谷側を巻いてしまう。南峰で小休止し、更に急斜面を下る。
やがて緩やかな 尾根歩きとなるが、もう一つの核心、一番長いハシゴを登る。鋸岳まではやせ気味な尾 根。それまでガスに巻かれていたが、鋸岳に到着した私たちを雲海に浮かぶ雨飾山が迎 えてくれた。
火打山、冠雪した焼山、金山、そして海谷の山々である阿彌陀山、烏帽子岳、千丈ヶ岳 の大岩壁を見渡せた。再び長いハシゴを降り分岐点から海谷高地へ下る。
海谷高地は『越後の上高地』とも呼ばれていて、本当に誰もいない上高地のようで美し い場所だ。河原に焚き火して一泊ゆっくり過ごしたいくらいだ。
紅葉に染まる海川を数回渡渉。2度ほど裸足で渡渉し、河床のぬめりと10月の川の水の 冷たさを体感した。取入口高地の施設が現れ、息を呑むような紅葉を観賞しながら谷筋 の道を三峡パークへ向かった。
もう少し晴れていたらもっと素晴らしかったとは思うのだか、紅葉真っ盛りの海谷山塊 を歩けて幸せな気持ちになれた。 まだ未知の海谷山塊、さらに開拓してみたくなった。